○取り組みの経緯
志賀高原の中央に位置する発哺温泉地域の旅館業経営は、利用客の大半を冬場のスキー客に依存している。このため経営の安定化を図るには夏場観光の振興を図ることが極めて重要な課題となっている。この組合は昭和62年目然環境保全の目的をもって設立された排水処理の組合であるが、この事業が軌道に乗った現在、共同事業を通じて培われた団結をバネに、地域の抱えている諸問題解決につながる新事業を積極的に展開し始めている。
○取り組みの内容
まず手掛けたのが、夏場利用客の誘致事業である。具体的には“ほたる見学”“星座を見る会”“盆踊り”の企画と実施である。これはなかなかの評判でー応の成果を上げている。次いで「高所における“うまいご飯”の炊き方」の研究と、そのノウハウをもとにした共同炊飯事業の実施である。これは多客期における人手不足に役立つ他、料理に対するイメージアップを狙ったもので、目下実験続行中である。
○実施組織・体制
組合員企業が地域的に固まっていること及び7人と組合員が少ないことが相俟ってコミュニケーションが極めて良い。そのため常に話し合いが持たれる中で諸事業の企画が考えられている。現在取り組んでいる新事業も、この様な中から生まれたものであるため、問題も少ない。
|