A−80 日田杉の家建設協同組合連合会(大分県)
住所:〒877 日田市田島1-8-16 電話:0973(23)8128 FAX(22)3399
設立:昭和62年7月 業種:林業、木材・製材業、建設業 会員:3組合(所属員3,366人) 出資金:9,000千円
地区:日田市 形態:その他の組合 職員:11人 専従理事:2人
●関連産業の連携で、日田杉ブランドの定着を実現
杉の産地日田の需要拡大を目的に住宅関連産業で連合会を組織、宅地造成から日田杉の家新築に至るまでの事業を実施。産地直創が好評で県内外からの受注が増加している。
○実施の経緯
地価高騰が地方へも波及し、持家志向が強いにもかかわらず取得が非常に困難となり、木造率の低下、木材価格の低迷を招いていた。このため日田市に立地する木材関連産業の森林、木材、建設業の3協同組合の連携強化により、宅地造成に伴う地価の適正化、最も波及効果の大きい木造住宅の建築促進を図ることによって、県産材の需要拡大、所属員企業の近代化、ひいては地域経済の活性化に寄与することを目的に3協組による連合会を組織し、日田杉の家モデル住宅の展示をはじめとする事業に着手した。
○事業の内容
「木肌のぬくもりと白壁の美しさ『日田杉の家』、本格木造住宅をあなたに」をモットーに、モデル住宅の展示により、木造家屋の快適性の普及・浸透を図るとともに、新築促進のため宅地造成区画を適正価格で供給する等、連合会所属員による産・地・直・創システムを発揮して、一般市場価格に比し安価で、かつ、より良品質な木造住宅の供給を実施している。日田杉の家モデル住宅は昭和63年4月から展示しているが、展示後の1年間に北は福島県から南は鹿児島県まで約19,000人が視察に訪れ、日田杉の需要拡大、効果的な宣伝に多大な役割を果たしている。なお、2年度は29戸の販売であったが3年度は41戸の新設販売を計画している。
○実施組織・体制
運営の根幹に係わる事項は理事会で決定されるが、3組合の役割分担は原木と建築部材供給が森林組合と市木協、宅地造成、新築工事が建設業組合と明確化されている。なお、受注、設計、管理、監督等の一般業務は、部別業務分掌で担当が明文化され、少数精鋭の経営理念から、常勤の専務理事を中心に意思決定、実行が迅速に成し得る体制が整備されている。