○活動の経緯
製糸から精密へと工業化が進んだ岡谷市で、市の玄関口としての駅前再開発の機運が高まり、地元商業者の若手を中心に、市の強力な支援を受けて、「大型店誘致は地元のため」と関係者を説得。先進地視察では大型店と組んで失敗した例を多く学び、未知、未経験で大店法の凍結もあったが、幸い解除第1号となった。
○活動の内容
当初は市街地再開発委員会として発足。委員長を人望ある長老とし、人の和を重視するとともに、法律、資金、税務などの専門家を活用。大型店は諏訪バスを通じて、協力関係のよい松電ストア(主として食品)とイトーヨーカ堂(衣料など)を選定した。大型店誘致について、市内商業者の一部など反対運動もあったが、オープンして7年経過して相乗効果こそあれマイナス面は全くない。
○推進・実施体制
オープンの前年に組合設立。全店の最高決議機関に組合代表や部会が参加し、大型店と対等の立場を保持している。都市計画事業として公的補助金を活用、組合の負担金はオープン後のグレードアップ800万円だけで、入店者は住宅金融公庫を主とし、つなぎ資金を地元銀行から調達した。諏訪バスが保留床を買取ってくれたり、管理室に職員を出向させて、駐車場を含むビル管理や事務局機能を受け持ってくれた。共益費なども面積割のため大型店以外の負担は軽い。
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