○活動の経緯
昭和50年代の大型店の地方進出が活発化する中で、この脅威に対抗するには店舗共同化しかないという考えに至り、当共同店舗は誕生した。一方、今後を考えた場合、大型店との共存も必要であることを見通し、同業者の批判もあったが共同店舗化に当っては大型店とのドッキングを方針として進めた。
○活動の内容
建設に当っては、食品ス-パ-とホ-ムセンタ-の2大型店を、共同店舗を挟んだ両翼に据えワンフロワ-による方式を取った。売場面積は大型店部分と共同店舗部分でほぼ2分されており、小判鮫的な形態ではなく、地元(共同店舗)主導型の形態が色濃く出ている。建設は高度化資金の導入もあった関係から、県及び中小企業事業団より指導もあったため、堅実な計画を策定することができた。大型店との関係は「運営協議会」を設け緊密なコミュニケ-ションを図っており、相互メリットを享受している。また、駐車場確保にも努力し、現在約700台の収容能力を持ち、集客に大きく貢献している。経営は順調で年々売上規模も拡大し、組合員部分18億円、大型店2店で25億円の規模にまで成長している。
○推進・実施体制
核大型店との関係は「運営協議会」がこれに当り、日常の推進体制は理事を委員長とする4つの委員会(総務、販促、企画開発、店舗運営)が分担し行なわれているが、共同店舗という性格から、公式会合以外の日常コミュニケ-ションの効果も無視できない。また組合員経営が組合を通じてガラス張りである点も、日常の活動推進に大きな力となっている。
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