○組織化の経緯と内容
「劣悪な労働条件を続ける限り豆腐屋に明日はない」との危機意識から、これの克服には機械化による生産の合理化以外に道はないと考えた現理事長、専務は、同志4名と5年近い研究、話し合いを通じ、それぞれの夫人を含めた8名により企業組合を結成した。
○事業活動の内容
零細企業の集団であったため、設立当初は信用力も乏しく資金面での苦労も多かったが、組合員8名が力を合わせて働き、基礎を固めてきた。「とにかく、うまい豆腐を」ということで県内産大豆を使い、品質の向上を努める他、高度化資金をはじめ制度資金により設備機会の導入を積極的に行い、高品質、低価格化のための技術開発を行ってきた。一方、販売面にも、営業専従役員を配置し市場開拓に力を入れた結果、地元需要の90%を押さえるまでに至っている。現在当組合は市場テリトリーを地域外にも伸ばすため、大型スへの売り込み、新販売ルートづくりに取り組みを開始し、新たな発展を目指している。
○組合運営体制
設立当時から組合員は組合業務に従事することとしてきたため、現在でも全組合員が従事し、夫々の部門で活動している。しかも、出資平等からくる横ならび意識は、全然見られず、理事長を頂点とした組織運営は一般企業と全く同じように、極めて効率的に行われている。
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